大切な方が亡くなった後は、気持ちが沈んでしまい、遺品整理になかなか手が付かないものです。
また初めての遺品整理では、何から手をつけて良いのか、何をやる必要があるのかの見当がつきにくいですね。
ただし賃貸などで期限が決められている場合は、気持ちに整理がついていなくても、進めていかざるをえません。
あらかじめ遺品整理でやるべきことや、全体の流れを知っておくことで、負担を減らすことができます。
少しでも遺品整理が進めば、プレッシャーから開放されて、次々に進めていくことができます。
ここでは初めて遺品整理を行う方に、やるべきことを順番にお伝えしていきます。
✔貴重品を探す
遺族が亡くなったら、真っ先にやるべきことは、税金や契約書類を集めて、期日までに手続きを終わらせることです。
人が1人死亡すると、口座や保険そして公共料金などの解約手続きが必要となります。
簡単に手続き可能なものから、想像以上に時間のかかるものがあるため、早めに手続きを進めておくのが大切です。
貴重品の中で形見分けするものを決める
形見分けとは、故人の生前に親交があった方に対して、遺品を贈ることを指します。
行う時期やマナーは、地域や宗派によって異なります。例えば、「目上の人に贈らない」「遺品を包装しない」などのマナーを守る必要があります。
また高級で価値がある遺品に関しては、贈与税が発生したり、受け手に不公平感が発生するなどのトラブルが生じます。
ここでは、遺品の形見分けについて、時期やマナーそして注意点をくわしくご紹介しています。
✔辛い気持ちの整理をつける
大切な遺族が亡くなってしまったら、喪失感や悲しみに支配されて、何も手がつかなるのも当然です。
ただ故人が望んでいるものは、遺された遺族が悲しむ姿ではありませんし、早く遺品整理をして欲しいとも考えていません。
また悲しみの気持ちに沈んでいるときに、無理やり遺品整理を始めようとしても、心への負担が増すばかりです。
気持ちの整理ができるまで焦らずに過ごすことが何よりも大切なことです。
✔貴重品以外のものを「残す・捨てる・買取」に分類
通帳や印鑑などの貴重品の捜索が終わり、気持ちに整理がついてきたら、本格的に遺品整理を行う段階です。
貴重品以外のものは、次の3つに分類すると決めると、遺品整理を進めやすくなります。
- 残すもの
- 捨てるもの
- 買取できるもの
捨てるものの処分方法や、買取できる遺品の特徴と業者の選び方をご紹介したします。
小さいものはすぐ、大きいものはまとめて捨てる
たくさんの遺品を前にして、大変な遺品整理を効率的に進めるためには、捨て方を考えると良いです。
小さいものはすぐに捨てて、大きいものはまとめて捨てるようにすると、遺品整理が進んでいきやすくなります。
視界に入ったものから順番に整理していく形だと、捨て方が毎回異なってくるため、時間がかなりかかります。
あらかじめ、廃棄物の大きさによって、処分方法にルールを定めておくのが肝心です。
残しておくのは難しいけれど、そのまま捨てるのには忍びないものに関しては、専用のケースなどを用意して、まとめて整理するようにすると良いです。
売れるものは売る
遺品整理で不要となった遺品で、換金可能なものがあれば、買取業者に依頼すると良いです。
価値がないと思っていても、見る人が見れば、値段がつく可能性があります。
例えば切手やお酒などは、専門の買取業者に依頼すると、買取できるものが見つかります。
また遺品整理を代行する業者の中には、買取も扱う業者も存在するため、換金可能な遺品があれば、費用を安く抑えることが実現します。
✔遺品整理を代行する業者を活用する
ご自身や遺族だけで対応できない場合は、遺品整理を代行する業者に、遺品整理を依頼すると良いです。
高齢化や核家族化により、遺品整理を代行してほしい方が増えており、需要に応える形で代行業者が急増しています。
遺品整理の代行業者は、遺品の捜索から搬出そして清掃まで対応しています。
細かいサービス内容は、業者によってバラバラですが、一括でサービスを請け負う代行業者も存在します。
ここでは、遺品整理で代行してもらえるサービスから、優良業者の選び方と探し方までご紹介しています。